|
2016年 06月 01日
前回、オーストラリア出身のラジオDJで、サムライと日本のお城が大好きというクリス・グレンさんを紹介しました。 ![]() なぜサムライは外国人の心を惹きつけるのか? http://inbound.exblog.jp/25864895/ 彼はそんな素朴な問いに対して「サムライやお城は日本にしかない独自の文化だから面白いのです」と明快に答えてくれます。 彼はいま「インバウンド観光アドバイザー」としても活躍しています。日本の観光PRをするうえで、いちばん大事なのが「外国人の視点を理解すること」だといいます。 これはどういうことでしょうか。 前回に引き続き、クリス・グレンさんへの一問一答です。 ―まさかですが、いまでも日本にサムライがいると思っている外国人はいるものでしょうか? 「もちろん、います。日本の人たちは「外国人」と一括りにしますが、外国人といっても多種多様です。欧米人だけが、外国人ではありません…。 子供たちの中には「サムライがいる」「忍者がいる」と思っている子もたくさんいると思います」 ―クリスさんは日本の観光PRをするうえで、「外国人の視点」が大切と言っていますが、日本人の視点といちばん違うところはどこでしょう? 「それは以下のポイントです。 ・日本に関する知識 当然のことですが、日本に関する知識は雲泥の差です。そのため、日本人の知識ベースで書かれた、観光施設などの紹介文を翻訳しただけでは、通じないことも多々あります。その視点が、完全に抜け落ちています。 ・曖昧さを嫌う 観光パンフレットなどでもそうですが、日本人は「曖昧」な表現や美しい言葉を並べることで、なんとなく良さげに体裁を整えるのが得意です。 なんとなく雰囲気で良さそうなことはわかるけど、どこがどうイイのかハッキリ伝えていないという文章が多いです。それを翻訳するときには本当に困ります。そのまま翻訳すると「ハッキリ、何が言いたいの?」と言いたくなるような文章になり、外国人にとっては、まったく魅力的ではないものになってしまいます。外国人を相手にするならば、もっとストレートな表現で伝える必要があります。 そのほか、当然のことながら、色、ビジュアル(写真)なども、国によって好みが変わりますので、そのあたりも意識をする必要があります」 実は、4月上旬、クリスさんが制作を担当した名古屋城本丸御殿英語版WEBサイトが立ち上がりました。このサイトも、外国人の知識や好みを考えた上で制作されたそうです。 ![]() 名古屋城本丸御殿 http://www.nagoya-info.jp/en/hommaru/ ―では、「外国人の視点」を理解するために、日本人はどんなことに気をつければいいでしょうか。 「外国人視点を理解するためには、以下のことをトライしてみてください。 ・逆を考える 自分が海外に行った時に「困ること」「見たいモノ・コト」「事前に知りたい情報」「欲しいもの」「体験したいこと」「食べたいもの」を考えてみれば、日本に来た(来る)外国人が何を欲しがるかが理解できると思います。 ・外国人に聞いてみる 外国人のために作るWEBサイト、パンフレットなどの制作に、外国人が一人も携わっていない、外国人にリサーチもしない状態でつくられていることが多いということに本当に驚きます。 アドバイザーとして外国人の視点で、いろいろと足らない部分を指摘すると「目から、ウロコでした!」と言われることが多いです。でも、実はものすごく当たり前のことしか言っていません。それくらい、日本人と外国人のニーズは違うということです。 もっと外国人と話して、リアルな声を聞いて、ニーズをつかむという作業をすることをオススメします。そうすれば、もっと上手に情報発信をすることができるようになると思います」 クリスさんの提言を聞いていて、ふと思ったのは、彼からこう問われているような気がしたことです。 「あなたは日本の文化や歴史を外国人に説明できますか?」 たとえば、徳川家康って誰? どうして日本のお城には石垣があるの? 残念ながら、いまのぼくには、それをコンパクトにポイントを整理して、事情を何も知らない外国人相手にわかりやすく伝える自信はありません。これは語学力以前の問題です。そういうことを普段考えたことがなかったからです。でも、観光PRのキモとはこういうことなのですね。 こうした日本の文化や歴史の基本的な知識は、実は、通訳案内士試験で問われます。これらも含めて一般常識の試験もあるからです。通訳ガイドは、日々このような外国人の素朴な疑問に向き合っているのです。 やっぱりこの手のことは、専門家にまかせるしかない…!? いえいえ、こういうのはちょっとした頭の体操として自分の地元を説明することから始めてみるといいのかもしれません。 クリス・グレンさんのインタビュー記事をネットで見つけました。よくまとめられた記事なので、こちらも参照してみてください。 オーストラリア人が提案する 世界目線の「NAGOYA」観光 https://digjapan.travel/blog/id=10531 ![]()
by sanyo-kansatu
| 2016-06-01 17:34
| “参与観察”日誌
|
アバウト
カレンダー
検索
カテゴリ
極東ロシアのいまをご存知ですか? 東京ディープチャイナ ボーダーツーリズム(国境観光) 現代満洲記録プロジェクト 朝鮮観光のしおり “参与観察”日誌 定点観測ツアーバス調査 東京インバウンド・スポット のんしゃらん中国論 気まぐれインバウンドNews 歴史から学ぶインバウンド 最新インバウンド・レポート リアルチャイナ:中国独立電影 現代アートは中国社会の鏡である 中国の新人類「80后」世代 このブログの目的 問い合わせ先 タグ
中国(564)
エアライン・クルーズ・鉄道・バス(223) アート・建築・映画・サブカル(206) ロシア(197) エンタメ・アトラクション(165) ツアー(159) メディア(158) 朝鮮(136) レストラン・グルメ(102) FIT(99) アジア(94) ホテル・ゲストハウス(88) プロモーション(86) ショッピング(81) 旅行会社・ランドオペレーター(52) 通訳・多言語化(43) ガイドブック(38) 民泊・白タク(32) 台湾・香港(32) 富裕層(14) 記事ランキング
最新の記事
画像一覧
ブログジャンル
外部リンク
その他のジャンル
|
ファン申請 |
||