2020年 07月 01日
ウラジオストクの「ザリャー(фабрика ЗАРЯ)」で開催された企画展「FARFOCUS. PHOTOGRAPHERS OF VLADIVOSTOK(極東フォーカス、ウラジオストクの写真家たち)」の第2のテーマ「自然の写真と写真の自然:ゾウと星」の最後の作品群は、テーマで掲げられる「自然」とはおよそ関係のなさそうな、ウラジオストクのモノクロ風景写真です。
ふたりの写真家の作品で、最初は今回初登場のセルゲイ・キャリノフです。
この写真の特徴は、プラスティックのイスとマンションのバルコニーというそれぞれ同じ形状の構造物が細胞壁のように上下左右に並んでいるさまを視覚的に訴えているという点か。類似した特徴を持つ構造物の連なりが視界に同時に入ってきたので、直感的に切り撮ってみたという印象です。
Из серии ≪Город ЧБ≫. 2018 セルゲイ・キャリノフ シリーズ「都市 ЧБ」より 2018
右の写真は、ルースキー島が軍事地区として一般人の入域が禁じられていた時代の軍事施設の廃墟でしょうか。
Владивосток. 2005 ウラジオストク 2005
Остров Русский. Владивосток. 2017 ルースキー島 2017 これらの3点もルースキー島で、左は2012年のAPEC開催時に市内から移転された極東連邦大学のキャンパスで、真ん中は海辺に放置され、用なしとなったトーチカの跡? 右は2017年にオープンした沿海地方水族館の建設中の外観のようです。
この3点は、左と右がスポーツ湾にも近いブールヌィ岬で、ハイアットグループなど海外ブランドの開業の話もあったものの、結局実現できず、高級リゾートホテルの建物だけが残っている場所です。2007年に撮られていますから、まだホテルの誘致も決まっていなかった時期なのか、建設もまだのようです。
真ん中の写真はシーズンオフのシャモラビーチのパラソルの骨だけが並んだものです。
ブールヌィ岬 2007 Владивосток, бухта Шамора. 2016 シャモラビーチ 2016
by sanyo-kansatu
| 2020-07-01 13:55
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