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2011年 11月 11日 ( 3 )


2011年 11月 11日

中国のマンガ産業と消費の動向(国際マンガサミット北京大会2011報告 その4 )

国際マンガサミット北京大会のフォーラムは、アニメフェアの会場である動漫遊戯城から車で5分くらい離れたプルマン北京ウエストワンダホテル(北京万達鉑爾曼大飯店)で開かれていました。こちらは、参加各国のマンガ関係者と中国側の関係者のみが集まる会合でした。そこでは、どんなことが話し合われたのでしょうか。

10月23日のテーマは「中国および各国のマンガ産業の状況報告」で、ぼくはひとりの聴衆として会場にいました。その日は、日本代表の里中満智子さんのスピーチも予定されています。

公式パンフレットによると、スピーチ内容は以下のとおりです。
「ニューメディアと出版の動向について」 北京出版集団副経理 李清霞
「中国の新しいアニメとマンガの現状」 中国新聞出版科学研究院院長 郝振省
「中国のモバイルマンガの発展モデル」 中国移動携帯閲読雑誌漫画中心総監 李飛宇
「ニューメディアマンガの技術と応用」 北京索引互動情報技術有限公司副経理 管培
「各国アニメ産業報告――韓国、香港、台湾、日本、中国」

まず中国の関係者のスピーチの紹介から始めましょう。彼らは自国のマンガ産業と消費の現状をどう認識しているのでしょうか。それは概ね以下の内容でした。

①2011年の中国のマンガ市場は空前の飛躍
②中国マンガ市場も開放の兆し?
③課題は、創作人材の不足とマンガ誌がまだ少ないこと
④携帯マンガ&アニメ視聴への期待が高いこと

以下、それぞれの内容を簡単に紹介します。

①2011年の中国のマンガ市場は空前の飛躍(だそうです)。

近年マンガ誌が多数創刊。読者も拡大。マンガ誌の地域別市場シェアは、北京8.3、上海5.6、広州13.6、杭州8.0…。広州が中国におけるマンガの最大市場のようです。ただし、市場拡大の速さは杭州が上回っているといいます。また上海人はあまりマンガを読まないんだそうです。

それにしても「空前の飛躍」とは……。そりゃまだ中国のマンガ産業はスタートしたばかりなんだから、数字だけ見れば拡大するのは当然でしょう。中国の公人の話ぶりは、いつもながら質を問うことなく規模の拡大を称揚する「チャイナ大躍進」プレゼンテーション全開!という感じです。話半分に聞き流すのが作法といえるでしょう。

以下、中国の主なマンガ誌を紹介します。中身については、言い出すとキリがないので、ここでは触れません。街中のキオスクや書店で購入できるので、ご覧になってください。
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『漫画世界』(漫画世界雑誌社 広州)
中国ナンバーワンマンガ誌(中国の雑誌総合ランキングでも8位と健闘。これまでにはなかった動きといえます)。

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『知音漫客』(湖北知音傳媒股份有限公司 武漢)
中国で有名な月刊誌『知音(親友)』のマンガ週刊誌

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『幽黙大師(ユーモア・マスター)』(浙江人民美術出版社 杭州)
キャラクターものより中国的お笑いマンガを収めた月刊誌。

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『北京卡通』(北京出版集団)
中国人マンガ家の夏達がデビューした雑誌。連載ものが多い。

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『動漫DVD』(齊鲁電子音像出版社)
アニメ雑誌だが、きわめて怪しい海賊版DVD付。ただし日本アニメの情報量は豊富

②中国マンガ市場も開放の兆し?

最近、日本のマンガを正式な版権を得て出版する事例が増えているようです。たとえば、『新世紀エヴァンゲリオン』(角川書店)の正規版や地方新聞における『ワンピース』(集英社)の連載などが報告されました。そんな当たり前のことをいまさらアピールされても、という感じですが、この国では公的な場で正規版が出るという話題がニュースのように語られているのです。確かに、中国の書店を覗くと、正規版の日本マンガが増えています。

注目すべき動きもあります。読者の支持が生み出す新しい傾向が見られることです。たとえば、日本のイラストレーター、高木直子さんの「ひとり」シリーズの翻訳作品が中国でヒットしています。都市在住の一人っ子世代のハートをつかんだといわれています。他にも、若い日本人のバックパッカー旅行の体験記などが多数翻訳されています(中国ではバックパッカーを「背包客」といい、広い意味での個人旅行、自由旅行を指します)。キーワードは「ひとり」で何かを体験する、旅に出る。その経験を面白おかしく綴った内容に共感が集まっているのです。
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高木直子さんの『第一次一个人旅行』陝西師範大学出版社(『ひとりたび1年生』メディアファクトリー)

中国出身のマンガ家の中にも頭角を現す人材が登場しています。2009年に日本デビューした夏達さんです。彼女は美少女マンガ家として日本でも注目されています。1981年湖南省生まれの彼女は高校時代より創作活動を行い、短篇「成長」(『北京卡通』)でデビュー。卒業後は北京市でプロのマンガ家として活躍。08年に「子不語」の第3話「影」で第5回金竜賞最優秀少女漫画賞を受賞。09年、集英社の『ウルトラジャンプ』で同作の日本語版「誰も知らない~子不語~」を連載し、単行本も出ています。
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美少女マンガ家、夏達さんのビジュアルはネット上に飛び交っています

③課題は、創作人材の不足とマンガ誌がまだ少ないこと(だそうです)。

まあそうでしょうねえ、という感じです。いま中国では全国各地の大学にアニメ学科を新設し、人材育成を進めているようですが、いったいどんな人材を育成し、何を目指しているのか、彼らの説明を聞く限り、よくわからないところがあります。創作の話よりお金と産業振興の話ばかりだからです。

誰が教えているのか、という問題もあります。最近では、あとで触れる東アジア各国・地域の出版不況のせいか、香港や台湾のマンガ家が活動の拠点を本土に移す例もあるようです。立派な仕事場を中国側にあてがわれた彼らは、中国のマンガ人材の育成に尽力することを期待されているのでしょう。

中国政府はアニメ産業の振興についても、外資の導入と合作という改革開放以降の成功モデルを採用しようと考えているようです。なんか違うよなあと思わずにはいられませんが、同じようなことを中国の若いアニメファンにも言われたことがあります。彼は言います。「日本のアニメ産業の現場がそんなに厳しいのなら、日本のマンガ家も中国に住んで作品をつくればいいのに」と。一瞬、呆れて彼の顔をまじまじと見つめ直してしまいました。どうやら彼は真顔でそう言っているようです。確かに、コスト構造や労働条件の問題は産業を支える大切な要件ですが、作品が生まれる場や環境という創作に対する想像力があまりに欠けていると思わざるを得ませんでした。

今回もある中国の報告者が「過去の人間のためより生きている人間に投資したほうがいい」と、日本各地のアニメ博物館を視察した感想を批判的に述べていたことが印象に残りました。ここでも一瞬、「何を言ってんだよ、マンガやアニメをよく知らない世代やお役人が国策と称してアニメ産業の振興を仕切ろうとするから中国ではうまくいかないのではないか」と彼の後頭部をハタいてやりたい気がしましたが、彼にしてみれば、地方振興とワンセットでつくられた日本のアニメ関連施設にどれほどの投資効果があるのか、という観点を言いたいのでしょう。確かにその指摘には一理あるのですが、アニメ産業の発展段階が日中でまったく異なることに彼はどこまで気づいているのか。あらゆる局面で日中双方の思惑がすれ違ってしまう現実をここにも見た思いがしました。

かくのごとく中国では、創作の現場から遠い場所にいる人たちが文化産業の利権を操ろうとしていることが問題なのですが、日本側にも次元は違っても同様の問題がないわけではありません。

④携帯マンガ&アニメ視聴への期待が高い

近年、中国のマンガ市場で携帯マンガ&アニメ視聴への期待が高まっています。その現状と課題について、中国新聞出版科学研究院院長の郝振省さんはこう語りました。

「最近の中国の若者は図書館に行かない。ネットと携帯でのマンガ&アニメ視聴が進行している。2011年6月現在、中国の携帯ネット利用者は3.2億人(同年末には4億人との説も)。しかし課題は山積み。①日韓欧のアニメ作品が市場を席巻し、中国オリジナル作品が少ない。②3Gが普及してきたが、現状における携帯によるマンガ閲覧は無料の場合が多いうえ、コンテンツホルダーに比べ国営企業である通信キャリアが取り分を多く要求するため、マンガ産業の利益モデルが不透明になっている。③今後、マンガ産業はマルチメディア化を進め、正規版の普及に努めるべき」。
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中国移動通信の配信する携帯マンガの広告

2009年5月に杭州の中国移動通信社のビル内にオフィスを構えて起業した携帯マンガ配信サイト運営会社、中国移動携帯閲読雑誌漫画中心総監の李飛宇さんはこう言います。(手機閲読 http://www.CMread.com)。

「共産党は子供に本を読みなさいというが、デジタル化は出版コストの削減に貢献する。携帯書籍とマンガ市場をもっと拡大させたい。ターゲットは18~35歳。『北斗の拳』をネット配信したところ、1000万アクセスを獲得した(正規版かどうか未確認)。ただし、携帯マンガの普及に2つの課題あり。①日欧のように市場が成熟していない。どんな発展モデルがふさわしいか模索中。②携帯端末で読む優位性についてさらなる検討が必要」。
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中国でもスマホによる携帯マンガの視聴が始まっている


中国のネット配信業者の声を聞いていると、国家によるアニメ産業の管理、コンテンツの検閲事情が変わらない以上、せめてインフラの拡大に執心するほかない? そういう側面があるように思えてきます。

最近日本でも電子版マンガ市場の拡大が指摘されていますが、一般に紙の本と競合しにくい1960~80年代の名作が人気といいます。日本ではこうして過去の資産を再活用できますが、中国ではインフラがいくら進歩しても、配信できるコンテンツがどれだけあるのかという問題がつきまといます。結局、ここでも日本をはじめとした海外のマンガやアニメのコンテンツをメインに配信していかざるを得ない現状がありそうですが、その場合、著作権問題をどうクリアするつもりなのか。ここは日本側もしっかり注視し、正規版のネット配信につながるよう積極的に働きかけることが必要だと思います。

by sanyo-kansatu | 2011-11-11 23:20 | 中国の新人類「80后」世代
2011年 11月 11日

「まんが王国とっとり」ブースと平井伸治知事(国際マンガサミット北京大会2011報告 その3)

この時期、北京で開かれる国際マンガサミットを視察しようと思ったもうひとつの理由は、次回開催地の鳥取県関係者と北京でお会いする約束をしていたからです。来年の鳥取大会開催に向けた一連の動きをできるかぎり追ってみようと考えていたのです。

鳥取県はアニメフェア会場内の海外展示スペースに、県の観光PRを兼ねた「まんが王国とっとり」ブースを出展していました。
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展示内容は「ゲゲゲの鬼太郎」(水木しげる)「名探偵コナン」(青山剛昌)「遙かな町へ」(谷口ジロー)ら三大巨匠の主要なキャラクターイラストを活用したPRパネルや、米子市出身のイラストレーター、赤井孝美のオリジナルイラスト展示。県の観光PRビデオの放映や県内にある水木しげる記念館と青山剛昌ふるさと館のパンフレット配布、そして鬼太郎の着ぐるみ登場というものでした。

実をいえば、海外展示ブースといっても出展は少なく、鳥取県以外は韓国の出版社などわずかのみ。自社の雑誌を販売しているだけの中国の出版社ブースに比べると鳥取ブースの中身はあったほうだと思います。ただ、来場者にどこまで鳥取をアピールできたかどうかはまた別の話でしょう。中国でやる以上、たとえばこの国の若者に絶大な人気のある『名探偵コナン』を鳥取の顔として全面に打ち出してアピールでもすれば、もっとインパクトがあったと思います。著作権等の制限があるため、県としてもそういうわけにはいかないのでしょうけれど。

さて、10月23日(日)午後2時から「第13回国際マンガサミット鳥取大会」のPRイベントがありました。なんでも同県で毎年開催している中華コスプレ大会に北京在住の参加者がいるそうで、彼らによるパフォーマンスと平井伸治鳥取県知事による県の観光PRという内容です。
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ブースの前にはかなりの人だかり
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平井伸治鳥取県知事

もともとイベントらしいイベントも少ないアニメフェアということもあり、何事だろうと野次馬が大勢集まってきた感じでしたが、平井知事による中国語のスピーチは大いに好感を持たれたようでした。あとで関係者に聞いた話では、平井知事は中国語を習得しているわけではなく、機内で中国語のスピーチ原稿を丸ごと暗記しているのだそうです。なかなか堂に入ったものです。中国に行って人前で何か話すのであれば、「ニイハオ」だけでなく、2~3分のスピーチなら中国語を暗誦して行うべきだと思います。そのほうが絶対ウケます。中国は何ごとも政治で動く国。これは政治的なセンスに関わる話でしょう。

その後、知事一行はマンガサミット会場の閉会式に向かい、国際マンガサミット大会旗が鳥取県に引き継がれることになりました。 

翌日、鳥取県の「まんが王国とっとり」担当者に話を聞きました。

「北京の若者にはマンガ文化の潜在需要があると思います。イベント会場も国営工場跡を現代アート風に再利用しており、中国の経済成長の勢いを感じます。今後、北京市石景山区はアニメ産業を機軸とした産業発展を目指すということで、鳥取県は同区との交流をさらに深めていきたいと考えています」。

ぼくは基本的に中国のアニメ産業振興のあり方に疑問を持っていますが、それはそれとして、今後中国の首都の一行政区と日本の地方自治体の交流がどう進展するのか、注目していきたいと思います。 

by sanyo-kansatu | 2011-11-11 23:17 | 中国の新人類「80后」世代
2011年 11月 11日

北京のコミケにようこそ(国際マンガサミット北京大会2011報告 その2 )

今回ぼくが国際マンガサミットを視察しようと思ったのは、数年前に北京で知り合った「80后」(1980年代生まれ)の日本アニメファンの女の子(彼女についてはあとで紹介します)に半年前から誘われていたからです。彼女の友人がアニメフェアの運営に関わっている関係で、事前にプログラムを送ってくれたこともあり、その時期北京に行けるなら訪ねてみようと考えていました。

ぼくの中国とマンガにまつわる関心は以下のようなものです(その背景については、当ブログの同じカテゴリの中で少し書いています)。

①中国における日本マンガやアニメの人気や消費の実態は?
②中国の若い世代の日本マンガ受容の意味をどう考えるか?
③中国市場において日本のコンテンツビジネスの可能性はあるのか?

実は、これらの観点は、2004~08年頃、日本のコンテンツビジネス業界の周辺でさかんに議論されてきたテーマでした。その議論の基調は、海外における日本アニメの受容や人気ぶりに着目し、これだけ支持されているのだから海外進出は可能なはずだ。……ただ、実際にはこうした希望的観測に基づく期待感だけが大いにふくらんだものの、海外における人気や消費の実態、受容の意味、そして何より市場の中身を検討する作業は十分になされてこなかったと思います(国・地域にもよりますが)。

確かに、パリでサンパウロで上海で、コスプレに興じる海外の若者の姿を見たら、みんな日本のアニメに夢中で、ビジネスの可能性は世界に広がっていると多くの日本人が思い込んでしまったのも無理はなかったといえます。

しかし、実際のところ、これもあとで触れますが、日本のアニメ企業の海外売上は2005、6年をピークに減少傾向にあることが知られています。期待値の上昇と売上は反比例していたのが実情なのです。

こうしたことから、さすがに過度な盛り上がりもひと段落。安易な思いつきだけでは思惑どおりにはいかないことを関係者の多くが理解したことまではよかったと思いますが、時代は動いています。電子書籍やスマートフォンの普及によって市場環境が変わりつつあるなか、あらためてなぜうまくいかないのかも含め、中国の事情を冷静に探っていくことは必要だと思います。
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さて、10月22日の朝、ぼくは北京の彼女と待ち合わせ、北京動漫遊戯場を訪ねました。会場はさすがに首都鉄鋼工場跡の巨大な廃墟空間を再利用しているだけあり、迫力満点でした。これだけ意味ありげな舞台が用意された中で、北京のアニメ関係者はどんなサプライズを見せてくれるのか。まずは会場の様子をお見せしましょう。

コミケの風景
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コスプレ大会
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出版社ブース。携帯マンガのブース(中国移動通信)も
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来場者たち
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皆さん、どうお感じになったでしょうか。北京のアニメ文化の盛り上がりもなかなかのものではないか。……はたしてそうなのでしょうか。ぼくの正直な感想は、一見にぎわっているようだけど、ずいぶん退屈な世界だな、というものでした。来場しているのは、いわゆる「80后」「90后」の子たちが大半です。男女比率は四六くらいかな。コスプレ率も高く、みんな思い思いのキャラクターに扮して会場を闊歩しています。みんな楽しそうといえば楽しそうなんだけど。これで本当に満足なのかな?

確かに、上海などに比べるともともと北京の若者はサエない印象があります。でも、それは仕方がないというか、別にいいじゃない。そこがかわいいともいえるのだから。ただコミケというのに、アニメ関連グッズやコスプレ関係の出店がほとんどで、同人誌の売買はあまり見られません。もちろん、いまの時代、作品を印刷製本するよりネットにのせるほうが一般的なのでしょうが、せっかく与えられた場を自分たちの手で最大限に活用しようというパッションがあまり感じられないのです。みんな所詮お客さんにすぎないという印象です。

あとこれは中国の国情だから仕方がないのでしょうが、至る場所にやたらと制服姿の公安がいます。人がたくさん集まる場所は政府が管理しなければならないという環境に、コスプレ姿の中国の若者は慣れているのか、あまり気にしていないようです。
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まあ参加しているみんなが楽しけりゃそれでいいとは思うのですが、関係者はこの状況をどう思っているのでしょうか。北京の彼女の友人で北京国際アニメフェアのコスプレ大会運営責任者である北京出版集団『北京卡通』の張帆さん(30)に話を聞くと、こういう次第でした。

「今回は北京で初めてのアニメフェア。広州や杭州に比べるとまだまだ。国際マンガサミット開催のおかげで政府から支援があったから今回はイベントが実現したのですが、来年も開催できるかどうかまだわからないのです。入場券やコミケ、出版社ブースの収益だけではこれだけの規模のイベントはとても賄えるものではないからです」。

あらら、そういうことだったんですね。コミケの運営資金もすべて政府持ちというのが、北京国際アニメフェアの実情だったのです。

張帆さんは「ぼくもいつか日本のコミケを観にいきたい」と言っていました。中国と日本では運営の仕方がどこが違うのか、ぜひ見てもらうと面白いと思います。

それにしても、なぜ中国ではアニメフェアの運営まで政府がお膳立てしなけりゃならないのか? そもそも国家主導のやり方が、中国におけるアニメ文化と産業の発展の足かせとなっていることに彼らは気づいていないのか?

そんな素朴な疑問が出てきますよね。

by sanyo-kansatu | 2011-11-11 21:53 | 中国の新人類「80后」世代