ニッポンのインバウンド“参与観察”日誌

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2018年 04月 19日

『地球の歩き方Platウラジオストク』が発売されました

気がつくと、本ブログはずいぶん長くお休みしていたものです。

すべてをそのせいにするつもりはありませんが、今年の1月から3月上旬くらいまで、ひさしぶりに手がけたロシアの旅行書の編集作業でそこそこ忙しくしていたせいです。

で、本日『地球の歩き方Platウラジオストク』(ダイヤモンド・ビッグ社)が発売の運びになりました。昨年11月に現地取材に行った内容をメインにまとめたものです。

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ウラジオストクってどんなところ? その姿については日本ではほとんど知られていないと思いますが、想像する以上にヨーロッパです。おいしいものもたくさんありますし、バレエも観られるし、市場もあるし、2泊3日の旅行で十分楽しめます。成田からのフライトはわずか2時間半、だから「日本からいちばん近いヨーロッパ」と言っているのです。


さて、この本の刊行を記念して、知人が以下のイベントを企画してくれました。人前で話をするのはあまり得意ではないのですが、この際がんばってウラジオストクの魅力についてお話したいと思います。

≪2時間半で行けるヨーロッパ~ウラジオストクの知られざる魅力≫

★日時 2018年5月26日(土)14:00~16:00(13:40受付開始)

★ゲスト:中村正人さん(ボーダーツーリスト・編集者&ライター)
A.アレックスさん(ミュージシャン、シェフ、通訳、翻訳者)※アレックスさんのご登壇はご本人のご都合で予定とします

★定員:15名

★会場:土屋グループ銀座ショールーム
〒104-0061東京都中央区銀座3丁目8-10 銀座朝日ビル3F

☎0120-406-211/03-5579-9981
https://www.hometopia.jp/branch/ginza/

★参加費:4,000円(税込)≪(紅茶+お菓子付き)≫

※お申込みはメール(tokokitani@yahoo.co.jp)にて、「ウラジオストク旅」申し込みと明記した上、お問い合わせください。メール到着後、申し込み方法をご返送いたします。参加費振込完了で参加決定となります。キャンセル料は3日前から発生しますので、ご注意ください。


★ゲスト/プロフィール
中村正人(なかむら・まさと) 
ボーダーツーリスト(国境観光の専門家)。おもなフィールドは日本の近隣の国々(ロシア、中国、モンゴル、朝鮮半島など)で、情報サイト『ボーダーツーリズム(国境観光)を楽しもう』(border-tourism.jp)を主宰。『地球の歩き方Platウラジオストク』(ダイヤモンド社)の著者。好評発売中!


ゲスト(予定)
A.アレックス
1990年ウラジオストク生まれ。ミュージシャン、シェフ、通訳、翻訳などマルチな活動を展開中。昨年公開された二宮和也主演の『ラストレシピ~麒麟の舌の記憶』(last-recipe.jp)でロシア語監修を担当し、シェフ役でも出演。モルドバワインのPRも手がける。


≪中村正人さんから一言≫
成田からフライト2時間半。「日本にいちばん近いヨーロッパ」こと、極東ロシアのウラジオストク旅行がいまひそかに盛り上がっています。今年はロシアで開催されるサッカーワールドカップの年でもありますが、いまなぜ注目かといえば、昨年8月からウラジオストクへの空路と航路で電子簡易ビザの発給が始まったからです。


この町には以下の6つの魅力があります。

①日本海に面した港町
②ヨーロッパの町並み
③多民族とミックスカルチャーの町
④グルメと文化の町
⑤1年を通して豊富なイベント
⑥郊外に広がる大自然


でも、なぜこんなに近くにヨーロッパが…? 実は、その謎解きがウラジオストク旅行の本当のテーマといえるかもしれません。セミナーでは、そんなウラジオストクの魅力をお話したいと思っています。


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by sanyo-kansatu | 2018-04-19 15:46 | 日本に一番近いヨーロッパの話 | Comments(0)
2017年 12月 23日

ハルビン、氷点下30 度の絶景

毎年1月5日から2月下旬まで黒龍江省ハルビンで開催される氷雪祭は、札幌の雪まつり、ケベック(カナダ)のウィンターカーニバルと並び称される世界3大雪祭りのひとつ。この時期、街の至るところで氷や雪の彫刻が並び、国内外の観光客が押し寄せる。日本からわずか3 時間弱のフライトで出合える氷点下の絶景をレポートする。(写真/佐藤憲一)
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↑氷雪大世界のモニュメントは日が暮れるトワイライトの瞬間がいちばん美しい

人生一度は行ってみたい
ハルビン氷雪祭の夜


2月初旬、夕闇が訪れる直前のハルビン氷雪大世界の入口は人ごみでごったがえしていた。

ようやく入場口を抜けると、目の前に現れたのは巨大な氷の建造群だった。色とりどりのLED電飾を埋め込まれた氷のモニュメントが薄暮の空に光彩を放ち、きらめいている。夢うつつに見る桃源郷のようだが、氷の壁に手で触れると指先がちくりと痛い。
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↑氷塊に埋め込まれた電飾の色が刻々と変わり、幻想的な効果を生み出している

札幌の雪まつり、ケベック(カナダ)のウィンターカーニバルと並び称される世界3大雪祭りのひとつとして知られるハルビン氷雪祭が開催されたのは1985年から。年々イベント色が強まり、2008年から松花江の中州である太陽島に特設会場を設置。氷雪祭のメイン施設であるハルビン氷雪大世界が誕生した。毎年1月5日から国内外の、特に雪を見たことのない中国南方からの旅行客が「一生一度は行ってみたい」とハルビンに押し寄せる。
 
氷のモニュメントのうち代表的なのは、摩天楼のような氷雪世紀塔やハルビンらしくタマネギ屋根のロシア風宮殿、北京の天壇など。これらの建築素材となるのが、松花江で切り出される氷塊だ。松花江は例年11月下旬には氷結するので、12月に入るとすぐに1000人以上の労働者が氷塊の切り出しと運搬に従事する。地元紙によると、16万立方メートル分の氷を切り出すという。
 
1時間もあれば会場内は歩いて回れる。子供も楽しめる巨大な氷の滑り台や暖を取れるコーヒーショップ、食堂もある。凍てつく外気は零下30度に限りなく近くても、最初はこの感じなら案外大丈夫だと思った。出発前に買い込んだヒートテックの上下2枚重ねで身を包み、耳あて付き防寒帽をかぶり、ネックウォーマーで顔を覆っていたからだ。
 
だが、日暮れ後は何時間も外にいられるものではないことがだんだんわかってくる。身体の芯がこちこちに硬くこわばってくるような変化を感じてくるのだ。氷雪大世界では視覚的な絶景に魅了されるが、さらに面白いのは、非日常ともいうべき氷点下の低温環境に身を置くことで生じる身体的、心理的な異体験にあるのではないかと思えてくる。これは中国南方の人たちにも共通するだろう。
 
会場を出て市内に戻ると、まず駆け込んだのは火鍋屋である。寒さで縮こまった身と心を温めるにはこれしかない。香辛料の利いた東北風の羊鍋だ。ぐつぐつ煮えた鍋をつついていると、全身の毛穴から汗が吹き出してきた。それがうれしくてたまらない。

店を出ると、熱を取り戻した身体にわざと冷気を当てたくなった。頬がひりひりして気持ちいい。こんな感覚は日本では味わえない。濡れたハンカチを広げると、一瞬で煎餅のようにパリパリに固まったのもおかしかった(……風邪を引く前にホテルに戻ろう)。
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↑ハルビン氷雪大世界の入場券売り場は大混雑。2018年の入場券は330 元 
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↑会場のシンボルのひとつ、ハルビン氷雪世紀塔 
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↑世界遺産の北京の天壇は実物大の迫力 
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↑赤い光に包まれた氷の宮殿の回廊を歩く 
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↑会場をバックに若者たちが記念撮影に興じている 
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↑中国の冬の風物詩、サンザシ(山査子)の水飴も凍りついている 
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↑会場の外に放置された松花江の氷板 
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↑昔ながらの石炭式鍋で煮えたぎる火鍋が食欲を刺激する

寒中水泳とアイスキャンディ
氷の都のおもしろ風物詩


早朝、松花江を訪ねると、遊覧船が氷に閉じ込められていた。昨夏訪ねたときの水辺の光景は様変わりし、川面は厚い氷と雪で覆われ、冬の間だけの臨時アミューズメントパークになっていた。寒風が肌を刺す氷上で、ヨットのように風を切って走るウィンドサーフィンや浮き輪乗りなど、子供たちが大喜びで真冬のレジャーを楽しんでいた。
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↑重量級のおばさんも果敢に氷のプールに飛び込む

元気なのは子供だけではない。氷結した松花江の一角の氷を切り開け、プールにして泳いでいる一群の人たちがいた。その多くはハルビンのご隠居世代である。おかしなことに、老人たちの寒中水泳は有料(30元)の見世物になっている。趣向はこうだ。寒空の下、音楽とともに水着姿のおじさんおばさんが登場。おじさんたちはプロレスラーに扮して殴り合うという爆笑寸劇を始め、次々とプールに落ちていく。一方、おばさんたちはプールを一周しながらダンスを始め、ついには勢いよくプールに飛び込み始めるのだ。泳ぎを見せるのはなぜか女性ばかりなのだが、彼女らは見事25mほどのプールを泳ぎきるのだった。
 
氷の都ハルビンの冬の風物詩はほかにもある。氷雪大世界の会場で、フルーツ串(外気に触れるだけで凍ってしまう)や氷飴と化したサンザシ(山査子)の水飴を中国の若者たちが口にしていたのには驚いた。彼らは冬空の下でアイスキャンディを食べるのも好きなようだ。中央大街にあるクラシックホテル「モデルン」のアイスキャンディは地元で有名で、夏と同様行列ができている。食べ歩きをしている人が大勢いたが、見ているだけで身震いしてしまった。夏はビヤホールとしてにぎわう屋台も、客がいるからだろう、営業を続けていた。尋常ではない寒さにあえて極冷をぶつけるかに見えるこの現象についてハルビンの友人に聞くと「寒いところで冷たいものを食べるなんてめったにできない。中国の南方から来た人たちは寒さという未知の体験を味わいにハルビンに来ている」という。
 
ところで、氷雪祭が開かれるハルビンは、19世紀末にロシア人によって造られた都市だ。この百十数年で松花江沿いの小さな漁村は人口600万人もの大都会へと変貌した。
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↑中央大街の並木にイルミネーションが施され、輝くばかりの美しさ

実をいうと、この氷のイベントは20世紀前半から行われていたことが記録に残っている。当時ハルビンに住んでいたロシア人や日本人も多く、今日と同様、この時期氷の彫刻が街を彩っていたのだ。それをハルビン市が1985年に復活させたのだった。さらにいうと、冬の街頭に氷灯を飾る文化はこの地の先住民族だった満洲族(女真族)の伝統だった。起源は遼金時代にさかのぼるという。ずいぶん現代化してしまったかに見える氷雪祭だが、川の氷を切り出し、彫刻とする文化風習は古来この地で見られたものなのである。
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↑夏は川に浮かんでいた遊覧船が氷の上にちょこんと乗っている 
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↑車に引かれて松花江の氷上を走る浮き輪乗りが大人気 
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↑街角で売られる毛で包まれた防寒帽の最近のトレンドは角付きデザイン? 
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↑太陽島には雪彫刻芸術博覧会もあり、会場内には雪の彫刻が多数並ぶ 
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↑氷上をすいすい走る自転車は決して倒れない構造 
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↑ウィーンにあるヨハン・シュトラウスの像を模したと思われる氷の像 
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↑中央大街の脇道につくられた氷の滑り台
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↑どんなに寒くても屋台は営業しているのがすごい
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by sanyo-kansatu | 2017-12-23 08:34 | 日本人が知らない21世紀の満洲 | Comments(0)
2017年 11月 04日

人手不足の日本より中国や韓国のキャッシュレス化が進んでいる東アジアの現在

昨日、ある郊外のファミレスチェーンで食事をしたところ、たまたまクレジットカードと小銭しか持っていなくて、支払いに困ってしまいました。まさか全国チェーンで、中国など海外にも多数の店舗を出店している店だったので、まさかカードが使えないとは思ってもいませんでした。

若い店員の男性も申し訳なさそうな顔で、でも「本日12時までに現金をお持ちください」と言います。

「エーッ」と思わず声を上げてしまいました。なんでも都内にはカードが使える店舗もあるそうですが、使えない店もあるそうです。なにも自分はキャッシュレス積極派でもなんでもないのですが、やはり1000円ちょっとの支払いはカードが使えるようにしてもらいたいと思いました。

結局、家に歩いて戻って、現金を持って支払うほかありませんでした。

今週、あるファミレスが都内で「現金支払いお断り」、すなはちキャッシュレス専用の店舗を実験的に始めるという報道がありました。背景には、外食産業の深刻な人手不足があります。

「現金支払いお断り」東京で実験店開店へ―ロイヤルHD(朝日新聞2017年11月1日)
http://www.asahi.com/articles/ASKC15V5KKC1ULFA02T.html

ロイヤルホールディングス(HD、福岡市)は1日、支払いを電子マネーやクレジットカードだけにした実験店を東京都内に6日に開くと発表した。現金の管理を完全になくすなどして従業員の作業効率を上げ、深刻化する人手不足に対応する狙いだ。

東京都中央区に6日、開店するレストラン「GATHERING(ギャザリング) TABLE(テーブル) PANTRY(パントリー)」は、現金のやりとりをなくすため、入り口にレジを置かず、電子マネーのチャージもできない。店舗入り口に「現金お断り」を知らせる表示を出す。

注文はテーブルのタブレット端末から。代金も同じタブレット端末で、電子マネーやクレジットカードを使って支払う。店舗運営の作業が減ることで、約40席の店を3人で運営できるとロイヤルHDはみている。

今後は、この店で得たノウハウを主力の「ロイヤルホスト」の店舗などにも導入していく方針だ。(牛尾梓)


店内にはレジがなく、入り口に「現金お断り」の表示を出すそうです。これをみて、多くの人はどう感じることでしょう。これは便利と思うのか、それとも軽い反発をおぼえるのか…。実験の結果に興味があります。

一方、同じ日の朝刊にこんな記事がありました。

ソウル、無人コンビニ出店 文政権は雇用に力を入れるが…(朝日新聞2017年11月2日)
http://www.asahi.com/articles/DA3S13209688.html

記事によると、日本よりキャッシュレス化が進んでいる韓国では、この種のサービスが増えると、かえって「雇用が減る」との懸念もあるそうです。上海でも無人コンビニができましたが、中国や韓国の方がこの方面では日本よりはるかに進んでいるのに、それが社会にとっていいことなのか。難しいものですね。

こんな記事もありました。

コンビニの人手不足、ロボットが解決 「レジロボ」登場(朝日新聞2016年12月12日)
http://www.asahi.com/articles/ASJDD5FPHJDDPLFA00V.html

記事の中の動画では、買い物籠に購入する商品のバーコードを読み取る装置が付いていて、レジロボに置くと精算してくれます。とても便利そうです。

近所のスーパーでもこれとは少し違いますが、無人レジを導入していて、有人レジの行列が長いときだけ、利用することがあります。でも、正直なところ、個人的には有人レジの方が好きです。便利で早いかどうかより、おばさんが商品を一つずつ打ってくれるのを見てる方がなんとなく安心だからかもしれません。自分はちょっと古い人間だからでしょうか。

こうしたなか、中国からモバイル決済アプリ大手が参入しており、日本の金融機関と組んで、日本人にも使える仕組みを導入しようとしています。

中国式決済、世界で台頭 スマホで簡単、日本開拓着々と(朝日新聞2017年11月3日)
http://www.asahi.com/articles/DA3S13211358.html

中国のネット通販大手阿里巴巴(アリババ)の関連会社が展開する決済システム「支付宝(アリペイ)」がグローバル規模で存在感を発揮している。中国をキャッシュレス社会にした立役者でもあり、世界銀行も注目。貧困層に金融サービスを広げる役目も期待される。日本では訪日中国人向けだが、日本人も使えるよう計画が進む。

「おつりを返す手間が省けるのでとても便利だ」

北京のビジネス街・建国門の屋台で朝食を売る黄さん(30)は、パネルに印刷したQRコードを店頭に並べる。客は、それをスマートフォンのカメラ機能で読み取り、黄さんへの支払い画面で代金を入力し電子決済する。「現金払いは3、4割」という。

中国は現金不要のスマホ決済によるキャッシュレス社会を迎えている。先導したのはアントフィナンシャルサービスグループが提供するアリペイだ。銀行口座などとつながり、支払いは口座から引き落とされる。国内常用者数は5・2億人に達する。

最初はネット通販の支払い用途だった。2011年からコードを読み取る方式により、実店舗での支払いに使えるようにした。紙幣に偽物が多く、最高額が100元(約1720円)と低額なこともあり、人々は喜んでアリペイを選んだ。クレジットカードとは異なり専用の読み取り機も不要だ。スマホのカメラで相手のコードを読み取りさえできれば決済できるので、中小企業から屋台にまで、あっという間に普及した。

10月中旬のワシントン。世界銀行総会のイベントで、キム総裁が繰り返し触れたのがアリペイだ。「中小企業の金融へのアクセスを完璧に変えた」。銀行口座を持てない人に金融サービスを提供する「金融包摂」機能への強い期待感をにじませた。

スマホにアプリを入れればお金を受け取る口座が持てる。これによって銀行口座を持てない人でも少額の融資の受け皿ができる。キム総裁は「経済発展への道を模索している国のためになる」と述べた。

アントが今、力を入れているのが外国展開だ。各国の企業と提携して参入し、アリペイを現地化している。現在、国外は34カ国・地域の3・6億人が使う。最大はインドの2・5億人だ。

井賢棟最高経営責任者(CEO)は「中国での経験を新興国で再現しようと考えた。個人や企業によい環境を提供すれば我々の成長の基礎になる」と話す。

アリペイは実は、すでに日本にも浸透している。まだ中国人しか使えないが、百貨店やコンビニエンスストア、レストランなど約3万店舗が対応。訪日中国人の買い物を促進している。
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10月上旬にあった中国の建国記念日・国慶節の休暇中、東京・日本橋の高島屋は多くの中国人観光客でにぎわっていた。同社は16年2月にアリペイ支払いを導入。「中国と同じ方法で支払えれば便利だと思ってもらえる」と営業推進部の楼ヤテイ主任は話す。

アントによると10月1~7日、日本でのアリペイ取引件数は前年同期比16倍に膨張。平均利用額は2040元で、中国国外の平均に対して1・6倍という。

アリペイは今、中国人観光客向けに整備してきた決済基盤を一気に日本人が使えるようにする計画を進めている。「現在の加盟店開拓は日本人向けの準備でもある」とアント日本法人の陳清揚執行役員。

日本は依然、現金志向が強い点にアントは潜在性を感じている。ただ、JR東日本のICカード「Suica(スイカ)」や中国国内のアリペイと同じようにQRコードを読み取って支払い可能にした楽天ペイなど、ライバルも多い。陳執行役員は「日本は難しい市場だ。今は提携先を探している段階。来春は難しいが、できるだけ早くサービスを始めたい」と話す。(福田直之)


いま東アジアで起きている急激な変化の中で、中韓と日本の社会の対比についていろいろ考えることがあります。日本は彼らの社会に比べ圧倒的な高齢化社会ですし、既存のそれなりに便利な仕組みがいくつも残っており、新しいシステムが普及するまでには時間がかかってしまいます。一方、彼らの社会は日本に比べ若いぶん、新しいシステムが次々に浸透していきますが、そのぶん雇用問題や、地域や階層による格差が生まれます。

日本でもキャッシュレス化はゆっくり進んでいくでしょうけれど、モバイル決済はどうでしょう。少なくとも、いまのところ、カードの方が軽くて財布にも入るし、ポイントもためられるので、さらにカードが使える店を増やしてもらえば、それほど不自由しない気もします。さあ、どうなっていくのか。注視していきましょう。
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by sanyo-kansatu | 2017-11-04 10:16 | 気まぐれインバウンドNews | Comments(0)
2017年 10月 26日

100  松花江沿いのシベリア建築

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松花江沿いの公園には、木造のシベリア建築がいくつも残っている。1930年代に日本の建築家によって建てられたもので、当時は夏の行楽と憩いの場となっていた。現在はカフェやショップとして使われている。(撮影/2014年7月)

※松花江沿いにはロシア人が建てたヨットクラブの建物なども残っていて、いまはレストランとして使われています。ロシア料理を出す店もあります。

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by sanyo-kansatu | 2017-10-26 07:20 | ボーダーツーリズム(国境観光) | Comments(0)
2017年 10月 03日

中国人は領袖の意向を“忖度”するのがホントに好きですね

今日の朝日新聞の朝刊にこんな記事がありました。

(核心の中国)一強:上 実績強調、再燃する習氏崇拝 バラ色の報道で権威付け(朝日新聞2017年10月3日)
http://www.asahi.com/articles/DA3S13162711.html

(一部抜粋)中国東北部にある吉林省延辺朝鮮族自治州光東村。9月半ば、一面に広がる水田で収穫を待つ稲穂が陽光に輝いていた。人口800人ほどの山村の様子が一変したのは、2年前の夏のことだ。

共産党総書記の習近平(シーチンピン)は2015年7月、朝鮮族の農村であるこの村を視察先に選び、民家や水田を見て回った。その様子が報道されると、全国から人が集まるようになった。

「習大大(習おじさん)が私の家にやってきた!」

そんな看板を掲げた民家の近くで、チマ・チョゴリ姿のガイドが、雲南省から来た約30人の一行に身ぶり手ぶりを交えて説明していた。

「総書記は朝鮮族がするように靴を脱ぎ、オンドルであぐらをかいたんです」

観光シーズンには1日千人以上がバスを連ねてやってきて、習が手にした地元の米には北京や上海などから注文が殺到。売り上げが3倍になった。村の農家を束ねる男性は「注文が途切れず、昨年収穫した2千トンも売り切れた」と声を弾ませた。

「総書記の言葉を学べ」と、動員される党員の視察旅行もあり、習が足を運んだ先々が「観光スポット」になっている。


これを読んで「あっ」と思いました。というのは、昨年この話の舞台である延辺朝鮮族自治州延吉市内の民族食品会館という地元農産品の展示場を訪ねたとき、習総書記が訪ねたという光東村の米が置かれていたのを見たからです。
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この記事にあるように、2015年7月15日、総書記がこの村の水田を視察したときの写真が商品パネルに使われていました。なるほど、いまの中国では領袖が訪れたという話がヒット商品や、観光客を呼び込んだりすることにつながるというわけです。中国人というのは、どんだけ領袖の意向を“忖度”するのが好きなんだよ、と思ってしまいます。
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ところで、延吉の民族食品会館では、地産品の展示だけでなく、実際に延辺の朝鮮族料理の調理を学んだり、試食を楽しめる体験館もあります。
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面白いのは、なにげに北朝鮮の工芸品や各種土産も紛れ込ませて紹介していることです。いまでこそ、制裁の対象である彼らの産品を扱うとは何事かという話かもしれませんが、彼らは同族なのですから。
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もうひとつおかしかったのは、習総書記が称賛した延辺米のパッケージに「光東越光 コシヒカリ」と日本語入りの商品名が書かれていたことです。ただし、この地で生産される米は、満洲国時代に寒さに強い東北地方の稲が持ち込まれ、品種改良された経緯もあり、「コシヒカリ」と呼んで日本米とのつながりを商品名に込めるのはまんざらウソでもないのです。
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まさか彼らも総書記がこの村を訪れたときは、決してそんな商品名は見せなかったと思いますけれど。
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by sanyo-kansatu | 2017-10-03 09:49 | のんしゃらん中国論 | Comments(0)
2017年 10月 03日

081 この店のウエイトレスもロシアから来た

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「アラウンド・ザ・ワールド」で働く、花柄のワンピースを着たふたりの女性もロシア人。MARINAさん(左)はイルクーツク出身のブリヤート系で、SVETAさん(右)はウラジオストク出身。この店のオーナーも、ウラジオストクから来たロシア人。ハルビンのロシア料理店急増は、黒龍江省を舞台とした中ロのビジネス交流の拡大が背景にある。いわば、ハルビンは“出戻り”ロシア人の町でもあるのだ。(撮影/2014年7月)

※東洋系の彼女、一見中国人かと思うかもしれませんが、ブリヤート系(モンゴル系)のロシア人なんです。

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by sanyo-kansatu | 2017-10-03 08:59 | ボーダーツーリズム(国境観光) | Comments(0)
2017年 10月 01日

080 ロシア人女性歌手の歌声を聴きながら

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ハルビンのロシア料理店「アラウンド・ザ・ワールド」で歌っていたのは、ロシアから来たKSENIAさん。中東アジア風のエキゾチックな風貌の彼女は、スタンダードなジャズのナンバーだけでなく、ロシア歌謡も歌う。後者のほうがいかにもハルビン的で、独特のムードにひたれる。(撮影/2014 年7月)

※中ロ国境の町、満洲里にロシア人ダンサーがいたように、ハルビンのレストランにもロシア人シンガーがいます。食事をしながらこんな楽しみが味わえるのが、いまのハルビンです。

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by sanyo-kansatu | 2017-10-01 16:55 | ボーダーツーリズム(国境観光) | Comments(0)
2017年 09月 30日

079 ハルビンのロシア料理店ではライブ演奏も

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もう一軒のハルビンのロシア料理店「アラウンド・ザ・ワールド」では、ロシア人歌手によるライブ演奏も行われる。ロシア人が好きなシャンパンと一緒にライブを楽しもう。テーブルの上にあるのは、ロシア風餃子のペリメニやサーモンのソテー、ロシア風サラダなど。(撮影/2014年7月)

※サーモンのソテー、おいしいです。ロシア料理は日本人の口に合うと思います。

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by sanyo-kansatu | 2017-09-30 10:54 | ボーダーツーリズム(国境観光) | Comments(0)
2017年 09月 24日

073 ロシア人ウエイターのワーリャさんはイルクーツク出身

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ハルビンのロシア料理店「カチューシャ」では、イルクーツク出身で留学生のワーリャさんがウエイターをしていた。いまやハルビンは黒龍江省やシベリアを含めたこの地域では最大の都市で、お隣のロシアからの留学生やビジネスマンも多い。(撮影/2014年7月)

※彼も、歴史的にみると、“出戻り”ロシア人のひとり。ハルビンはロシアシベリア地方に住む彼らの就職先になっています。

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by sanyo-kansatu | 2017-09-24 13:28 | ボーダーツーリズム(国境観光) | Comments(0)
2017年 09月 23日

072 ハルビンのロシア料理店のシックな店内

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ハルビンのロシア料理店「カチューシャ」は、地元ハルビン出身の中国人男性とロシア人カップルが経営している。店内はロシア風に木のぬくもりを感じさせるシックな内装で、客層も洗練されている。中国料理店のように大声を出したり、騒いだりする人はいない。(撮影/2014年7月)

※このレストランは中央大街の繁華街から少し離れた松花江に近い場所にあることもあるせいか、客層も悪くありません。店内は静かでくつろげます。

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by sanyo-kansatu | 2017-09-23 12:58 | ボーダーツーリズム(国境観光) | Comments(0)